ナマスカーラ! パプリ子です!
先日、YSLの福袋を買いました〜〜みたいな記事を書いていた時に、
「YSLの製品を買うのは初めてだな」
と頭では思っていたのですが、
よく考えたら一番有名なやつ持ってた。
かくして往年の名作、肥やしに成りにけり
数年前…
「コンシーラーはYSLが良い」
というような情報を雑誌だかネットだかで仕入れてきた母親が、嬉々として購入してきたのが、件のラディアントタッチでした。
けれども、使ってみると、イマイチ良さが分からない…
というのも、その頃のパプリ子一家にはデパコスを正規カウンターで正規の(=高い)値段で買うという習慣がなかったため、並行輸入品をタッチアップなしで購入したから。
お色は、標準色の2番を選んだものの、シミやニキビ跡が隠れないばかりか、コンシーラーが悪目立ちしてしまう…
結局、
「思っていたほど良くないね」
という結論に落ち着き、以来、鏡台の引き出しの奥底に眠っていました。
それを何故、今更使おうと思ったのか。
単純に、今なら使いこなせるかもしれないと、思ったからです。
最近はスキンケアやメイクを模索する過程で百貨店カウンターに通う機会が増え、それにより、以前は使用しなかったメイクアイテム(アイシャドウやマスカラといったポイントメイク用品や、シャーディングやハイライターといったベースアイテム)にも、少しずつ手を出すようになりました。
それらのものを普段のメイクに取り入れて、練習していくうちに、少しずつツールを使いこなせるようになってきて、自分なりのメイクの仕方も見えてきました。
それに加え、パプリ子が初めてラディアントタッチを手にした頃は、
「コンシーラー=シミやニキビ跡を隠すもの」
という固定観念だけが先行してあり、それにそぐわないもの…例えば毛穴カバー効果のあるコンシーラーや、ラディアントタッチのような”光”を味方につけるような製品は、「使えないコンシーラー」に分類されていました。
ですが、一括りにコンシーラーといっても、千差万別。
様々な悩みにコミットするテクスチャや形状、色味のものがあるわけで、その特性を活かせなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。
パプリ子の手元にあるラディアントタッチが、まさにこれ。
最初からカウンターでタッチアップして、使用方法のレクチャーを受けて購入していれば、こんなことにはならなかったのかもしれませんが、いい機会なので、自分なりにラディアントタッチの真価を問うていきたいと思います。
ラディアントタッチは、”光”を意識したコンシーラー
いわゆる”婚活リップ”、ヴォリュプテシャインの大ブームと、それに続くティントインバームやプランプインカラー、その他リップ製品の人気により、
「YSL=リップ」
のイメージが定着していますが、ラディアントタッチは、ヴォリュプテリップよりも、さらに歴史の深い、まさに往年の名作。
なんと、発売は1992年ですって。
栄枯盛衰が激しい化粧品の市場で生き残ってきたばかりか、常に人気のあったラディアントタッチ。
すごいですね〜
ラディアントタッチは、いわゆるリキッドタイプのコンシーラーなのですが、ラディアントタッチが発表された90年台初頭は、リキッドタイプのファンデーションも珍しかったそう。
今でこそ、ノック式やひねると液が染み出してくるペンシルタイプの筆は、コンシーラーに限らず、アイライナーなんかでよく目にする形状ですが、その頃は斬新なアイディアだったんでしょうね。
そんなわけで、前置きが長くなりましたが、スウォッチはこんな感じ。
使用している色番は2番のルミナスアイボリー。
イエベでもブルベでも使えるという、標準色です。
右側は、指先でぼかした結果なのですが、
こうして見ると、付けている時との違いが分からない。
これが、パプリ子がラディアントタッチを
「使いこなせないな」
と思った理由のひとつ。
良く言えば、「ナチュラルな仕上がりを実現できる」ということなのですが、悪く言えば「カバー力がない」。
パプリ子は目元のクマや、ニキビ跡、うっすらとしたホクロなんかを塗りつぶしたかったのですが、そういう用途には全然向かない。
それから、パプリ子はラディアントタッチを使用するとき、ファンデーションの前に使用していました。
というのも、カバー力重視のコンシーラーは、下地の上から気になる部分を埋めて、ファンデーションでなじませるのがセオリーだという固定観念があったから。
けれども、何度も申し上げる通り、ラディアントタッチはカバー力を重視したコンシーラーではありません。
「ラディアントタッチを使いこなせない」
と思っていた時期は、そのあたりを履き違えていました。
そこで、今回パプリ子は、ラディアントタッチをファンデーションの後に使うことを視野に入れてみました。
ファンデーションというか、下地+お粉ですが。
さらにもう一点。
アットコスメのラディアントタッチ特集や、YSL公式サイトのラディアントタッチのページを見るに、パプリ子が所持している2番ルミナスアイボリーは、ハイライトカラーらしい。
ハイライト…
そりゃ、ニキビ跡もクマも隠れねえわけだわ。
粗を隠すのなら、地肌よりも暗い色でぼかさないといけないような気もするし。
そういうわけで、ニキビ跡やシミをラディアントタッチで隠すことは潔くあきらめて、ラディアントタッチを使って行きたいと思います。
ラディアントタッチをハイライターとして使ってみよう
スウォッチ撮ってから思いましたが、塗る量が少なすぎた。
手の甲のスウォッチでもお分かりいただけると思いますが、ラディアントタッチは重ねても厚塗り感が出ないコンシーラーです。
指で境界線をぼかしてしまえば、綺麗になじむので、皆さんが使用する際は、ガンガンペンのヘッドをノックして、顔に地図を描いてください。
イプサのデザイニングフェイスカラーパレットの記事でも少し書きましたが、ハイライトは
・Tゾーン
・眉尻の下
・Cゾーン(目周りの頭蓋骨の出ている部分)
・頬骨
・上唇の上
・顎
など、盛り上がっている場所(=立体的に見せたい場所)に塗りましょう。
光が当たると、顔面の凹凸の凸の部分は、光って見えますよね?
それを、人工的に造る感じです。
顎は、盛り上がっていない人もいると思いますが、モデルさんなど、”美形”とされる方の顔の造作を見ると、少し顎が出ているので、ここにもハイライターを塗って、「顎がある」感を演出しておきましょう。
顎にハイライターを乗せる場合は、唇と平行に筆を動かします。
縦に入れるとアントニオ・バンデラスになります。
上記の場所は、ゴリゴリ塗ってしまってOK。
それから、くすみが気になる場所。
・小鼻脇
・目の下(クマ)
・目頭
・唇の脇
このあたりは、くすみを光で飛ばして見えなくするイメージ。
光で立体感を演出して強調させるわけではないので、塗る量は少なめにして、指でぼかします。
スマホアプリのsnow、パプリ子はインストールすらしていませんが、あれも光で粗を飛ばして美肌を演出してくれますよね。
それと同じことを、ラディアントタッチで実現する感じです。
で、ビフォーアフターがこんな感じ。
ベースメイク(下地+お粉)の上から塗りました。
…ラディアントタッチ塗った状態を挟むと、かえって分かりづらいな。
はい。
これでどうじゃろ。
赤茶色いクマが飛ばされているのが、まず目に付きますね。
そこまでカバー力があるわけではないので、クマも”消えた”というより”少しマシになった”くらいのレベルですが。
というか、クマが少しマシになるだけで、顔の印象がかなり変わるんですね〜
透明感が出た気がする。
小鼻の脇、もう少し塗ってもよかったな。
まだくすみが残ってる。
立体感については、イマイチでしたね。
顔面用修正ペンとしても◎ シェーディングカラーもあるよ
そんな訳で、ハイライターとして使用したラディアントタッチ。
調べてみたら、暗い色味のものも販売されている模様。
それらも、コンシーラーというより、シェーディングとして使用すると良いらしい。
ラディアントタッチの使用法としては、ファンデーションの前でも後でも良いようなのですが、ハイライター/シャーディングとして、顔面に陰影を与えるために(コントゥアリング)使う場合は、断然ファンデーションの上からの使用がおすすめです。
上からカバー力のあるファンデーションを重ねてしまうと、せっかくラディアントタッチで作った陰影が殺されてしまいますからね。
ファンデーションの上からでなくても、パプリ子のようにフェイスパウダーの上から塗っても、適当にぼかせば大丈夫です。
水に濡らしたスポンジを用意できる方は、固く絞った濡れスポンジでぼかすと、さらに綺麗に仕上がります。
フェイスパウダーくらいの軽いテクスチャのものを重ねる程度ならば、ラディアントタッチの陰影も損なわれないと思うので、境界線が気になる場合は、さらにフェイスパウダーを重ねるのもアリだと思います。
それから、もうひとつおすすめの使い方は、修正液としての使用法。
文字通りの修正ペンではなく、あくまでも顔面上のお話ですが、
・口紅が唇からはみ出してしまった時
・アイブロウに失敗した時
・マスカラが肌に付いてしまって、拭っても黒ずみがとれない時
などにラディアントタッチを塗ると、ごまかすことができます。
「カバー力がないのに、修正液として使えるのかよ」
と思うかもしれませんが、ご推察の通り、”ごまかす”ことができる程度で、あまりちゃんとは隠れません。
ですが、ラディアントタッチの何よりの魅力は、筆という形状。
チップやスティックなどのコンシーラーよりも小回りがきくため、ちょっとした部分修正に最適なのです。
これを応用すると、お直しもグンとラクになります。
崩れてきた頬にひと塗りしたり。
飲み食いした後や、鼻をかんだあとに化粧が剥げてしまった口元や鼻まわりにちょんちょんと乗せてのばしたり。
ラディアントタッチが生まれるきっかけとなったショウのバックステージでは、かつて明るい色のファンデーションを美容液で溶いて、現在のラディアントタッチのように、ハイライターとして使用していたそうです。
原点回帰ではないですが、携帯用ファンデーションとして、ポーチに一本あるとなにかと便利かもしれません。
マスカラと同じくらいの太さ&長さなので、コンパクトケースのようにかさばることもありません。
ハイライターよりも暗い色のものを、お直し用として色違いで購入するのも、いいですね。
そんな感じで、パプリ子流のラディアントタッチの活用法でした!
パプリ子と同じようにラディアントタッチをつかいこなせない方や、これから購入しようとしている方の参考になれば嬉しいです。
ぜひ、たくさん遊んで、自分だけの使用法を見つけてみてくださいね!
それでは、また!